MAMIYA  プレス

マミヤ最初期型プレス

発売は昭和35年が最初であり、以降プレスG、プレスS、プレススタンダ−ド、プレスス−パ−23、ユニバ−サルプレスと昭和46年までの間に5機種登場している。

距離計をのせた69版のプレスカメラである。なんとなくリンホフプレスに似ているが、それよりもっと多機能であり、面倒な操作をいとわなければ、絶対お勧めのカメラである。

まずレンズ交換であるが、65mm、90mm、100mm、150mm、250mmの5本である。モデルチェンジにより外付けファインダ−等の問題もあるが、すべて距離計連動である。

次に後部の15度のまでのアオリ操作ができ、テ−ブルトップの料理の写真等には重宝するということである。

120フィルムを使うロ−ルホルダ−も69、66があり、後期には67もあった。また645もマスクによって使えて、フィルム送りは赤窓で確認しながら撮影できる。
シ−トフィルムも使えて(今では売っていないが)当時はとても便利であったと思う。

またピントグラスも取り付けられて、直接確認することができる。もちろん上下左右逆像であるので慣れが必要であるが。

ただし、フィルム巻き上げとシャッタ−チャ−ジは連動しないし、単体露出計を使って露出をあわせなければならない。何から何まで手動であるから、一歩間違うとすぐに多重露出になってしまう。巻き上げた後に撮影するか、撮影後に巻き上げておくか、どちらかのくせを身につけておかなければならない。またロ−ルホルダ−の取り外し可能であるがゆえに、遮光版が付いている。これを外すのを忘れると一本まるまる何も写っていなかったということになりかねない。
このあたり、面倒といえば面倒であるが、この面倒さがマニアとかオタクにはたまらない魅力となっている(笑)。

みのかんのプレス

2台ある。最初のプレスは69ホルダ−とボディと90mmレンズでとんでもなく安く求めた。ただしグリップもついていないし、90mmのレンズは表面に細かい傷だらけ。しかし撮影してみるとそんな事はまったく気にならない写りであった。

それから約3年後に2台目のプレスを手に入れた。こちらはミノルタのアルファ7000と交換して追金を少ししたような気がする。これがすごかった、レンズは90mmと65mmの2本付、ホルダ−が69とマルチの2本、ピントグラスファインダ−に、シ−トフィルムパック、66と645のファインダ−マスクとフィルムマスク、それに65mm用ファインダ−である。
手にした夜は枕もとでああだこうだといじくりまわして、なかなか眠れなかった覚えがある。

最後に、一台目のプレスに付いてなかったグリップを単品で手に入れて、僕のプレスシステムは完成した。
とにかくいじりがいのあるカメラである。引き伸ばし機のマスクも645、66、67、69のすべてが使えるものを手に入れて、一時期に中判ばかり使っていた。
ただし2台を持って撮影に行くと肩が凝って仕方が無い。当然これに三脚が加わるわけである。
やはりマミヤはスタジオ用に作られているなと実感している。

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